◆男性同士の恋愛(エロ含む)などを扱っております。
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◆福本作品の二次作品中心です。個人ページであり、作者様・関係者様とは一切関係ありません。
◆作品にならないスケッチあるいは管理人の脳内妄想だだもれ意味不明断片多し注意
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つーわけでまたまた転載。
そうそう仲井の黒シャツは結構……胸見せてるってところがいいですね。
アカギのシャツもいいけど、仲井の胸チラもいいいいい(*´д`*)
って書くの忘れてたよ。
あと1回、治のもやる!予定!
□■□■
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遅くなりましたが、拍手ありがとうございます!
最近更新とだえがちで、サイトに来てくださってる方には申し訳ないです・・・。
SS出来るのももう少しかかりそうなので、mixi日記の転載ですが、バトン載せておきます。
ついったやらみくしやらぶろぐやら、いろんなところに分散させすぎて、分裂気味の今日この頃。
fkmt語りの拠点、ブログにしようかな・・・などと考えてますが、まあどうなるかわかりません。
■□■□■□■□
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(触手 がっつり)
一応……仲治だけどこれもパラレルですんでカテゴリなしかな……はいはい俺得俺得(またか)
約6000字。長い^^:
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目が覚める。
初めに思ったのは、ここはどこだろうということだった。
段々と闇にに目が慣れてくると、急に思い当たるひとつの実感。
自分は――生きている。
確かに死んだと思った。だが、こうして生き残った。死ななかった。
別にうれしいとも残念だとも思えなかった。
ただ生きている――生き長らえる。それがどういう意味か、俺にはもう十分すぎるほどわかっているつもりだったから。
その時。
窓でも開いているのか、一陣の風が頬を撫でた。
――あ。
外からやってきた風は清新。雨の後のむせるような緑の風。湿っていながら爽やかな初夏の匂い。室内の淀んだ空気とは明らかに違う別物だった。
そして俺は気づく。
俺には……ただ足りなかっただけなんだ。
空気が。
ずっと、どこかで生きたいと思っていた。
まるでロウソクのように。もっともっと燃えたいと思っている。
――だから空気。
この心地良い風のように、新鮮な空気を。ロウソクに送ってやらなくちゃ。
こんな空気をもう一度吸えると思えば、死を覚悟するのも悪くない話。
それが俺に取って、生きるってことなのだ。
一度死んだ人間。
いつでも死ねる人間。
そんな俺にこそできることが……いや、俺にしか出来ないことが。
必ずある。
だったら見てやろう。この風がどこから吹いてきてるのか。世界を――。
少し強くなった風が髪を乱す。滾りそうな熱をも諌めるような、涼やかな空気。
だが、風に煽られればなお、俺の決意は熱く燃え盛るようだった。
(了)

「おい治っ!! タバコ買って来い!」
「ええっ? この雨の中をですか?」
「関係ねえだろっ、切れちまったんだからよ。第一、もうそんなに降ってねえよ」
「勘弁してくださいよお、俺、金ないんですから……知ってるでしょ」
口答えが気に食わず、思わず声を張り上げる。
「何だと? 先輩の言うことが聞けないわけじゃないよな?」
「ぐっ……」
目に涙を溜めて、すぐ半べそになるくせに、そこから先――本格的な泣き顔は見たことがない。さすがに小さい子供ではないのだから当然ではあるが、それがどこかもどかしかった。
(気に入らねえ……!)
自分がなにに苛立っているのかよくわからない。
中途半端に弱った顔をする目の前の後輩なのか。
単調で色気のないこの生活なのか。
それとも弱いもの虐めで鬱憤晴らしをしている自分になのか。
治はしぶしぶ立ち上がる。
「でも、俺ホントに……」
「しょうがねえ、じゃあこれ……釣りはいいからよ」
小銭を渡すとほっとするような顔をする。
「あ、ありがとうございます」
何故礼など言うのだろう。たかだか何十円のことで。
こっちは使い走りをさせているというのに。本当に馬鹿なんじゃないだろうか。
いっそ殴りつけてやれば、スカッとするだろうか。こいつは泣くのだろうか。
果て無く続く疑問を打ち切るように、地べたに這い蹲り、治が自分に許しを乞うところを想像してみるが、別段楽しいものではなかった。
「早くしろよっ」
「はい!」
自分の部屋に戻る。財布をテーブルの上に置くと、川島は、一度舌打ちをしてからごろりと横になった。
馬鹿が。たまに甘い顔見せれば、すぐに気を許すようなことを言いやがって。
やはり――あいつは金づるなんだ。
治はいいカモだった。それは間違いなかった。
そして、治より騙しやすい人間が現れたら、そいつから金をむしるだけである。
同僚たちと組んで、麻雀でターゲットから給料を巻き上げる。三人で分けるからたいした額ではないが、それでも当座の遊ぶ足しにはなる。
そうだ。――来月も再来月も、ずっとむしってやる。ずっと、ずっとだ。
雨はいつの間にか上がり、重く垂れこめた雲の切れ目から、陽光が漏れている。
そして。
空にはうっすらと虹がかかっていた。中空から霞んだ地面にまで届く大きな半円を描いている。
しかし窓に背を向けた川島が目にすることはなかった。
(了)