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(触手 がっつり)
一応……仲治だけどこれもパラレルですんでカテゴリなしかな……はいはい俺得俺得(またか)
約6000字。長い^^:
□■□■
目が覚めると、ヘンゼルは一人ぼっちで見知らぬ部屋にいました。簡素なベッド――しかし自分の家よりはずっとましな寝床に布団。小さなテーブルの上にはお茶まで用意されていました。そして何より家と違っていたのは、檻の中だったのです。
「ここはどこだろう」
ヘンゼルは不安になりました。一緒にいたはずの妹――グレーテルもいません。
「たしか俺、森の中で迷子になって……」
「気がついたと?」
鉄の扉が開き、現れたのは黒い服を着た男。
「な……なんだお前?」
「名乗るほどのもんじゃなか。ただの魔法使いたい。人のお菓子は勝手に食べちゃいかんたい……ほれ、口の周りにまだ食べかすがついとる」
「え?」
そう言ってそばかすの残る頬に手を伸ばします。そこにはクッキーの粉がついていました。
「魔法使い? お菓子? ――あ!」
ヘンゼルは思い出しました。森の中にあったお菓子でできた不思議な家。グレーテルと二人、盛大に食べ散らかしたのですが、どうやらこの魔法使いのものだったようです。
「意外に……甘党なんだ?」
「そ、そういう問題じゃなか!」
「ところでアカギさん――じゃなかった、グレーテルはどこ?」
「あんさんの妹なら、別の魔法使いのところに売り飛ばしたばい。ずいぶん高く売れたと」
事もなげに魔法使いは言います。
「何だって?! なんてことするんだよ!!!」
「ばってん、あん人は自分から行ったんよ? 『狂気の沙汰ほど面白い』……言うて」
「え……ああ」
ヘンゼルはグレーテルのことは諦めました。妹はそういう子だったのです。
「それで……、俺は一体どうなるんだよ?」
「ククク」
魔法使いは怪しく笑いました。
「あんさんには実験台になってもらうたい」
「実験台?」
魔法使いがカーテンを開くと、そこには――。
「ぎゃっ」
ヘンゼルは思わず叫んで後じさりしました。それもそのハズ、そこにあるのは不気味としかいいようのない物だったのです。一抱えもある大きな植木鉢に無数に生えているのは、子どもの腕よりは細いけれど大人の腕よりも長い、何十本もの……。
「これ……何?」
「キノコたい」
「キノコ――?」
ヘンゼルはおどろきました。ヘンゼルが森でいつも取ってくるキノコとあまりに違っていましたから。形も変わっていて、軸の色は紫、傘の先はピンク色と黄色の水玉模様をしています。
好奇心おうせいなヘンゼルは、そっと手を伸ばして触ろうとしました。するとキノコはうねうねと動くではありませんか。
「ひゃぁ! これ、動いたあ!!」
「動物に反応するたい」
「うえーなんか不思議……というか……不気味……」
ヘンゼルの様子を見ていた魔法使いは言いました。
「まずはこのキノコを……食べてもらうたい」
「え~~~?!! 嫌だあそんなグロテスクなの」
「味は……別に普通たい」
「え? 食べられるの?」
「大丈夫大丈夫、問題なか。実証済みたい」
「じゃ実験て何?」
「まあそれは……食べてからのお楽しみっちゅうこと」
□■□■
「えっ、それって……」
「キノコのサラダたい」
魔法使いが持って来た料理は、普通のキノコと変わらないように見えます。素直なヘンゼルは、魔法使いのすすめるままに、サラダを食べます。
「――うん、美味しい! でも、見た目全然コレと違うけど」
「これも、このキノコの一部なんたい。擬態の一種ともいうべきか……」
「……? あれ……なんだか……俺の体」
「熱いんか?」
「え? うん……もしかして料理のせいなのか?」
「そういうことたい」
胸がドキドキして、頭がぼーっとするのですが、嫌な気分ではありません。ヘンゼルは楽しく明るい気持ちになってきました。
「ククク……おいしいねこれ、お代わりあるぅ?」
お酒に酔っ払ったように顔も赤くなってきました。
「やっぱし、酩酊効果あり、と」
「上着……脱いでもいいかな」
「え」
魔法使いの返事を待たずに、下着姿になるヘンゼル。すっかりごきげんです。
「お代わりまだあ? あ、こっち食べちゃおうかな」
植木鉢のキノコにも手を出そうとします。すると、それまでゆらゆらと揺れていたキノコが、ヘンゼルの方に伸びてきました。
「――あ、れ?」
キノコはうねうねとヘンゼルの白いお腹や太ももに絡みつきます。
「えっ……や……なにこれ……」
「やっぱりそこに反応するたい」
魔法使いが何やらつぶやいていますが、ヘンゼルには聞こえません。
「な、なに? あっ、やだあああ!」
一本がヘンゼルのパンツの中に入りこみました。ヘンゼルはびっくりしてキノコをはたき落とそうとします。すると、別のキノコがするすると伸びてきて、叩いたヘンゼルの手にくるくると巻きつくではありませんか。キノコはまるでロープのようなしなやかさをもっているのです。
「えっ、これ意外と固い……取れないよ」
「大丈夫、取って食うことはなか」
「ウソ……」
ヘンゼルは後ろで手をしばられてしまいます。何本ものキノコがヘンゼルの周りに伸びてきて、体をさわさわとはい登ります。
「ひゃっ……くすぐったいっ……」
「なるほど、攻撃されたことを認識しとるばい」
「怖いよ……助けて」
「問題なか、落ち着きんしゃい」
「そう、なの?」
「ただちょっと、疲れるかも知れんたい」
「?」
何が起こるのかはわかりませんが、ヘンゼルは、魔法使いの言葉を信じることにしました。
(今さらどうなったって……だったら)
一本がもう一度ヘンゼルのお尻を撫で回しました。その動きはすでに植物ではなく、獲物を狙うヘビのようです。
「ひ!」
キノコは先っぽから透明のよだれを垂らし始めます。まるで犬のベロみたいですが、そのよだれをお尻の穴にこすりつけられると、ヘンゼルの力が抜けていくのです。
「やあ……ちょっとこれ……やだよぉ……」
ヘンゼルは思わず自分が犬のように四つん這いになってしまいます。パンツの中には別のキノコも伸びてきて、今度はおちんちんに巻きつきました。でも、力の抜けたヘンゼルはキノコを振り払えません。それに、キノコに撫でられているとどういうわけか気持ちが良くなっていくのです。体中をなめられて、とろけていくようでした。
「あっ……ああ……それ、嫌なのに……ぁあん」
おちんちんに巻きついたキノコは、ばねのように伸び縮みを始めました。
「ああっ……ああん……」
ヘンゼルのおちんちんはどんどん固くなっていきます。キノコの先からも、おちんちんの先からも透き通ったよだれがたらりと出てきて混じり合います。目をつぶってしまえば、体を這い回るキノコのことも、そんなに不気味ではありません。ヘンゼルはもう自分のおちんちんのことしか考えられなくなりました。
(それ……気持ちいいよぉ……もっとぎゅっーってして……もっとぉ……俺の……固くして……おねがい……)
不思議なことに、頭の中でそう思うと、応えてくれるかのようにキノコが動くのです。腕が使えないヘンゼルは、顔と肩を床につけて、お尻を高く上げてゆらしました。そうした方がキノコがいっぱい動いてくれると思ったからです。そして、ついに――。
「ああああっ!」
ピュッと、今度はヘンゼルのおちんちんが白いよだれを出しました。ヘンゼルはハアハアと息をつきます。
「出ちゃった……」
か細い声でつぶやきますが、キノコのロープは緩まる様子がありません。
「え? ――っ!」
今度は自分の番だとばかりに、それまで何もしなかったお尻の方のキノコが、ぬるぬると動き出します。
「あっ……それ……やだあ……」
おちんちんと違って、お尻の穴を触られると、くすぐったいようなどうしたらいいかわからないような気持ちになります。ヘンゼルはお尻をごそごそと動かして逃げようとするのですが、キノコはヘンゼルのお尻がよっぽど気に入ったのか、離してくれません。そして、お尻の穴を広げては、よだれをとろとろと塗りつけるのです。
「やああ……」
まだ息の整っていないヘンゼルは、うっすらと涙ぐみました。もう一度、お尻を振って逃げようとしたとき、腕のキノコがするりと抜けました。
(あれっ?)
しかし、今度は両の手と足をそれぞれに縛られて、ヘンゼルはひっくり返されてしまいました。興奮が治まってくると、ヘンゼルは自分の格好に驚きます。
「えっ、やだこの格好……」
足を一本ずつ広げられ、いよいよ逃げられません。そして、魔法使いの方に向けておちんちんもお尻の穴も丸見えだということにも気づきます。
「やめて……見るなああ」
ヘンゼルが真っ赤になって叫ぶと、魔法使いは何故か目を逸らしました。
(……?)
別のキノコが伸びてきます。お尻の穴やおちんちんのほかにも、ヘンゼルの顔の前にもやってきて、無理やり口に入ろうとするのです。
「んんん……!」
ヘンゼルは顔を背けました。キノコが頬にぴたぴたとあたります。でも、とろりとしたよだれが出てくると、その匂いはさっき食べたキノコの味を思い出させます。今の格好のことを忘れて、ヘンゼルはちょっと舐めてみたくなりました。
――ぺろ。
キノコから垂れるよだれはとっても濃厚な味で、ヘンゼルは再びうっとりとした気持ちになります。さっきまで感じていた恥ずかしさも薄れていき、もっと舐めたくなって、思わずキノコの先に吸いつきました。
「んぐっ……」
赤ちゃんがおっぱいを飲むように口をモグモグさせたり、それから周りに垂れた汁を舐めとります。手が縛られているので、全部口だけでしなくてはいけません。ヘンゼルに舐められるのがうれしいのか、何本ものキノコがヘンゼルの体によだれをたらします。
(おいしい……)
そうしているうちに、ヘンゼルのおちんちんはまた固くなってきました。体を触られ、口の中でキノコがぴゅっとよだれを出すと、おちんちんも、にょくっと固くなるのです。また別のキノコは、胸のところでのたくっているのがわかります。キノコのエキスのせいか、おっぱいの先もつんと膨らんで、じんじんと引っ張られるような感じがします。それからまた、お尻の穴を撫でられます。ヘンゼルが腰をもぞもぞとしても、今度は逃げられません。
(あ……っ!)
キノコはお尻の穴に少しずつ入ってきます。とろとろになったヘンゼルのお尻。それでも――。
(なにこれえ……っ!)
思わずくわえていたキノコを離すほど、びっくりしてしまいます。だってお尻の穴に外から何かが入ってくるなんて、初めてだったからです。
(気持ち悪い……気持ち悪い……キモチワルイ……)
痛くはなかったのですが、あまりのヘンな気分にヘンゼルは酔いが冷めかけていました。オムツを変える時のような格好で動けないヘンゼル。キノコはどんどん奥まで入ってきます。
(気持ち悪いよお……キモチ……あ、れ……)
ときどきお尻の中に、ぴゅっと、よだれが発射されると、やっぱりヘンゼルのおちんちんはぴくんと動いてしまいます。それからキノコは、ヘンゼルの気持ちのいい場所に当たりました。
(あ……あれ、そこ……キモチ……いい?)
お尻の中のキノコは縮んだり太くなったりしてゆっくりと動きます。硬くなったおちんちんをひっぱるキノコもあります。別のキノコは乳首にとろとろのよだれを擦り付けています。体中がキモチ良くて、ヘンゼルは怖くなるほどでした。
(キモチいいよぉ……でも……俺、どうなるの……)
口にキノコが入ってくるのを感じながら、ヘンゼルは目を閉じました。お尻の中でキノコがうねると、おちんちんが弾けそうになるのです。
(ああ……そっか、俺……おかしくなっちゃう……んだ……)
頭の中は真っ白になりそうです。口の中のキノコはなぜか大きくて、ちょっと涙ぐみながらぺろぺろと舐めます。おちんちんを擦るキノコの動きも早くなって、ヘンゼルは体をのけぞらせました。
「――大丈夫たい」
そのとき、魔法使いの声が聞こえました。
(この声……知ってる……)
キノコに体中いじられるのは気持がいいのですが、ヘンゼルは、その声がもっと聞きたいと思いました。そして、頬を触られたときのことを思い出しました。
「もう一回だけ、な」
声を聞いて少し安心すると、ヘンゼルのおちんちんは、もう一度爆ぜました。
□■□■
気がつくと、魔法使いがキノコを何本か切り取っているところでした。さっきまでとは違い、キノコはまた元のようにゆらゆらと揺れているだけです。
「何やってるの?」
「精を吸ったばかりのキノコは、良い魔法の材料になるたい」
「なるほど……そういう実験なのか」
「そういうこと。高く売れるたい」
うれしそうに言う魔法使い。ヘンゼルは尋ねました。
「でもさ……俺……このあとどうなるの?」
「どうなるって?」
魔法使いの方を見ながら口ごもります。
「実験おわっちゃったら……もう用済み?」
魔法使いは、ヘンゼルをじろりと見て、そっけなく言います。
「他にも試したいこともあると」
「――そっか、良かった」
「ここにいたいんか? あんさんも変わった子たい」
ホッとしたようなヘンゼルの顔を見て、魔法使いはあきれたように言いました。
「それ、全部は取らないんだろ?」
「ああ、とってもどうせまたすぐ生えてくるたい――何心配してるたい、そんなに……良かったんか」
「うん、最高。また食べたい、そのキノコ」
ヘンゼルは答えます。素直な性格なのです。魔法使いはそれきり黙ってしまいます。
するとヘンゼルはおずおずと言います。
「あのさ……仲井……じゃなかった魔法使い……さんは、しないの?」
「何を」
「何をって……その……セックス」
「そんなん――魔力がなくなってしまうたい」
「そうなの? 本当?」
「昔からそう言われているたい」
「じゃ、試したこと無いの? そのキノコ」
「あ、いや……」
「食べたことあるんだろ?」
「……ノーコメントたい」
「それ食べたらさ、今度は俺としない? そういう実験はどう?」
「え、遠慮するたい……」
「なんでだよ!」
「そんなことになったら……止まらなくなってしまうたい」
「――え?」
魔法使いは、驚いたヘンゼルの頬をそっと撫でました。
――その後二人は、いつまでも仲良く暮らしたそうです。
めでたしめでたし。
(おしまい)
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