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言い訳:仲井×治前提の話ですが、かなりアカギ総受けの乱交なことになってます。ご注意! なのでカテゴリなしでいいかなーと。大丈夫、和姦だから怖くないよ!\(^o^)/
薄暗い中に浮かび上がる肢体。仰向けに横たわったアカギは数人の男達に陵辱されていた。
口腔に跨っている者がいる。
尻を持ち上げ、自分の一物を埋めている者がいる。
あまつさえ、アカギの股間に顔を埋め、口で慰めている者もいる。
半端に脱がされた服からのぞく白い肌が、挑むような目が男達を奮い立たせるのか。それとも、実際にアカギは誘っているのだろうか。銀色に光る髪が律動を受け震えている。
飽くことのない虚無が、官能を纏った時。
その色香に煽られ、どこまでも欲望を滾らせ続ける雄の姿は、何か痛々しい程ですらあった。
「うっ……」
顔に跨り、口腔に股間を押し当てていた者の動きが止まる。奥まで銜えさえ、少し苦し気に目を細めるアカギの反応を楽しんでいたはずが、気がつけば、精を吸い尽くされそうな口淫の技に溺れていた。
切っ先に舌を当てられる。侵入してくるかと思えば、甘く吸われながら軽く歯を立てられる。耐えきれずに自分で動こうとしても、その抽挿に合わせて唇が、舌が蠢く。
アカギの表情を伺う。
目が合えば、淫靡に微笑む。いや、そう見えたのは気のせいかも知れない。口には自分の陰茎が収まっている。だが僅かに細められた目元に心ごと絡め取られ、高みへ向かわせられた。
「……っ!……ふーっ……」
前にのめり、覆い被さるようにして陥落する。刺青の入った肉付きの良い背が、放出の余韻に震える。
怒張をゆっくりと引き抜く。開かれた唇から白い筋が糸を引き、その瞳はわずかに光を湛えた。
「アカギぃ……」
アカギのペニスを銜えていた者が拗ねるような声を出す。アカギは精を飲み込んでから、柔らかに言った。
「何だ南郷さん……来なよ」
許しを乞われた男は、そのままアカギの上に跨った。今度は互いに舐め合っている状態。だがその間も、アカギの後孔を穿つ振動が、二人を揺らす。
それまで黙って見ていたもう一人――ヒゲの男が、アカギの手を取り、自分の雄芯を握らせる。アカギはちら、とそちらに目を流し、心得たように手を上下させ始めた。
「もうダメだ……イく……」
腰を打ち据えていた男が音を上げた。
猛った肉棒を舐め上げていたアカギは、くく、と笑いを漏らす。
「今日は随分殊勝なこと言うんだね――安岡さんも」
男はふと動きを止め、上気した顔でアカギと、組み合った者たちを見下ろす。
無我夢中でアカギにしゃぶりついている大きな背中と、前傾し、早くもアカギの手淫に我を忘れているヒゲ。
大の男たちが翻弄されているこの肉体。
自分の一物を飲み込んだ肉襞は、もっともっと、強く強くと、せがむように絡み付いてくる。
「くそっ……」
そしてまた腰を打ち付ける。
幾度となく繰り返してきた行為。この機械的な動きのどこにそんなに差があるというのだろう。
だが、肉体的な快楽に加え、アカギを犯していると思うだけで、切っ先から体が蕩け、脳が痺れるような喜びが上ってくる。
それは禁忌。
至高であるはずの存在、手の届かなかった輝きを汚す、背徳の味なのかも知れなかった。
「ああ……」
男は呻きを漏らして、最後に一押しした。目を瞑り、叩きつけるように放精する。アカギの後孔が貪るように白濁を搾る。
解放感は一瞬。
その呑み込まれていく感覚は男の不安を揺り起こす。肩を丸め一物を引き抜けば、ヒクついた孔から涎のように自らの欲汁が溢れた。
ヒゲの男が待ちかねたように、その後を継ぐ。
アカギに持たせていた雄芯には、先走りの滴りが光っている。男は体を沈めた。
精液に満ちた孔は、ぬるりと男を受け入れる。手では味わえない締め付けが男を夢中にさせ、闇の中に水気を含んだ音が響く。
「あっ……ア、カギっ……!」
アカギの上に乗っていた男は、半ば放心状態でアカギのペニスを弄ぶ。与えられる悦楽に夢中で疎かになっているのか、アカギへの敬慕なのか判然としないが、唇に滑らせ、大事そうに銜えては吸い、また口から出す。アカギのそれは半勃ちといったところ。
時々、抽挿が一定の場所に当たると、ぴくりと反応する。だが、自らの快楽を追うのに夢中で、男たちは気がつかないようだ。
男の一物を銜えたまま、アカギがこちらを振り向く。
闇の先。
見えるはずのないモノを見る目が、自分を見据えている。
(治……)
「え?」
(オレなんかのそばにいると……とばっちりで……)
「アカギ……さん?」
闇が目を閉じる。
気がつけば、すぐそばには組み合った二人の男。
「うっ……あっ! ……あぁっ!」
アカギと同じ白い髪の男。
サングラスをかけたまま、中年の男に蹂躙されている。
「どや、兄さん! もっと腰、振らんかいっ!」
(この男は……)
「あっ」
後ろを穿っていた男が、サングラスの胸元に手を伸ばす。
「なんや、こんなとこ固くして……」
詰られたことへの非難ではなく、動きが止まったことが不満なのだろう。サングラスは身悶える。そのことを知りながら、男は小さな突起への刺激を止めない。
「あっ……ああ……やぁ……」
「おナゴみたいに感じとるんか、この変態が」
すすり泣くかのようなサングラスの苦しそうな声音が段々悦びを含んでいく。そして、自分から腰をくねらせ、自分の前方を弄ろうとしている。
「う、浦部さ……ん」
「こら! もちっとお預けや。ほれ、そこの兄ちゃんも物欲しそうにしとる。銜えたれ」
(え?)
目のくらむような濡れ場の雰囲気に酔い、我知らず固くなり始めた治の分身。
「あっ」
サングラスは手を伸ばし、治のそれを口に含んだ。
「やっ、やめて」
アカギの事を見ていただけなのに、快楽の当事者になる。どこまでも貪ってしまいそうに自分が蕩けていく。
「あっ……あぁん……」
いたたまれなくなり、その白髪に縋る。煽られたサングラスは的確に治の弱点を攻める。
快感。
間違いなく快感なのだ。
だが、その底なしの感覚が恐ろしかった。
ただひたすら快楽を求める……それは自分の範疇ではないという気がした。
(や、やだ……こんなの……いやだオレ……助けてっ……アカギさんっ!)
闇は沈黙したままだった。
治が自ら答えを出すのを、待っているかのように。
今ここに一番いて欲しい相手――。その名を呼ぶ。
(……仲井っ!)
「――仲井っ!」
「――あ?」
目覚めれば布団の中。仲井は治の分身を銜えていた。
「えっ、ちょっ、何やってんだよ」
仲井は少し決まりが悪そうに笑って元の位置に戻る。
治は慌てて下着を上げた。
「なんやあんまり可愛い声出すたい。目が覚めたとよ」
「か、カワイイって……オレ寝言言ってた?」
「『そんな』とか『やめて』とか――で、こっちも大きくなってたばってん……つい」
「つい、って……馬鹿っ」
治は後ろを向いた。分身はまだ熱を持ったままだったが、恥ずかしくてたまらなかった。
「オレ……」
「ん?」
いまだ夢のなかにいるような、朦朧とした調子で言う。
「やっぱりアカギさんのようにはなれないかも」
「は? ――ならんでええたい」
仲井は後ろから治を抱いた。
「で、どないな夢みてたばい?」
「それは――秘密」
「どうせやらしい夢たい」
「うっ……」
「アカギはんの夢か」
仲井は追及の手を緩めない。前方に手を伸ばし、治の急所をぎゅっと掴んだ。
「っ!」
「白状するまで――寝かさん」
「え~!!」
「えーじゃなか。このままじゃおいまで眠れんたい」
結局二人は眠れない夜を過ごすことになる。
だが――治が夢の内容を告白したかどうかまでは、定かではない。
(了)
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