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スケッチ無頼

◆男性同士の恋愛(エロ含む)などを扱っております。 ◆閲覧は自己責任でお願いします。リンクフリー。転載などする際は一言お願いします。 ◆福本作品の二次作品中心です。個人ページであり、作者様・関係者様とは一切関係ありません。 ◆作品にならないスケッチあるいは管理人の脳内妄想だだもれ意味不明断片多し注意

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nakai04

【ホモエロ 注意】











   ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



「ここでええか」
「うん」
 仲井が箪笥に寄りかかると、治は跪き、身を寄せた。治が下衣を脱がせる様子を、仲井は黙って見ている。
「足開けるか?」
 仲井が頷くと、治は正座して相対し、まだ萎えたままの一物を掴む。竿の持ち方をいろいろと変えて、その都度動かしてみる。
「こんなトコかな」
 真摯なようでいて、純粋に快楽を探るような行為。仲井は複雑な表情で治を眺める。それでも、もともと治に劣情を持っていたくらいだから、問題なく勃ち上がってくる。欲が集まり固くなり始めた仲井の雄身。治は顔を伏せ、当たり前のように、それを口に含んだ。
「………………えぇっ?」
 手での行為だけを想像していたのだろう。仲井は、本当にびっくりしたようだった。だがすぐに、治の口淫に溺れてしまう。
「治……はん?」
「何?」
 完全に勃ちきった分身を、手と口の両方を使いゆっくり追い上げる。
「どこで……こんな……」
「うるさい、集中しろよ」
 舌を残しながら、治は上目遣いで睨む。腹ばいに近い体勢が、眉を顰める表情が、ひどく淫猥なことには気づいていない。仲井は気圧されたように言う。
「す、すまん……」
 素直な仲井なんて、と、治は少し可笑しくなる。軽く握った手を上下させ始めた。
「でも、……あっ……ほんま、上手すぎや……て」
「もう、煩いな」
 治は双球にも手を伸ばす。ぞくりとする感覚に、仲井はたまらず上を向き、目を閉じた。
「相手の気持ちになれば、難しいことじゃないだろ。俺だって男なんだし」
 口を尖らせて文句を言った後も、治は一心に尽くした。再び切っ先を口に含み、軽く吸い付きながら鈴口を舌で刺激する。動かす手に、少しずつ力をかける。
「……は……ぅ……」
 それまでされるがままだった仲井は、治を見下ろし、おずおずと手を髪に差し込む。先走りが舐め取られる度に、治の髪は乱された。頭を撫でられる感覚は新鮮で、不思議と鼓動が高まっていく。
「相手の……気持ちて」

 仲井は腰を突き出し、分身をのどの奥まで押し付けた。射精が近いのかと思い、治が身構えると、今度は自分で引き抜いてしまう。あれ、と思う間もなく、仲井は治の腕を取った。顔を正視せず、腕に力を込める。
「ん」
「そんなん、誤解して……しまうやろ」
 少し悲しそうに言って、仲井は治の体を返し、組み敷いた。
「えっ」
 いきなり視点が変わっている。治が状況を把握するのにしばらく時間がかかった。
 仲井が自分に圧し掛かって、手首を押さえているという状況。
 いつかと似たこの状態。しかし、今。治が感じたのは恐怖でも不快な感情でもなかった。
「仲井、傷っ……!」
「何言っとう、あんさんが……」
「俺が何」
 目が合う。しかし、治は怪訝な顔。
 自分を求めるのは、本当に性処理のためだけだと思っているその顔。
 強引に奪おうとした時、あれほど抵抗した治なのに、手負いの仲井には――。
 そう、そこにあるのは、単なる「情」なのだ。

 仲井は、言葉を継ぐことを躊躇した。
「言うたんやないか。――リハビリ、なんやろ」
「え~……お前なあ。知らないぞ、また先生に怒られても」
 あきれた様に言い、治は彼を受け入れる。



   ◆◇◆



 伸し掛るように治を押さえつけ、片手で器用に下衣を脱がせる。そうしておいてから今度は治のシャツをたくし上げ、胸元や腹を甘噛みする。くすぐったいような痛いような愛撫をされる間、治は妙に冷静に考えていた。
(キスはしないんだな……)
 が、敏感な胸の突起を吸われ、たまらず声が出る。
「あぁっ!」
 固くなり始めた乳頭を舌の先で転がされたかと思うと、絶妙な強度で歯を立てられる。繊細とも言える攻めに、我知らず体が仰け反る。
「あぁっ!」
(なんだよコレ。凄い……、気持ちイイ)
 仲井に対して纏っていた、ある種の鎧を脱いだせいなのか、治の体は素直に享楽を受け入れる。同情の態で始めたことだったが、実際「溜まっていた」のは自分の方だったかもしれない、という思いが頭の隅を掠める。
「うんっ……あぁっ」
「何たい、感じとうか」
「う、るさい」
 仲井は、治の勃ちかけた雄を弄る。軽く扱かれるだけで先端から蜜が溢れてくるのが気恥ずかしかった。
「やっ、だめ……だよぉ」
「ほれ、こっちもビンビンたい」
「そういうこと、言うな」
 治の反応に気をよくしたのか、仲井は、そのまま自分の勃ち切ったペニスを菊門に押し込もうとする。何度か試みるうちに、仲井の切っ先も滑りを帯びてくる。それでも本来男を受け入れる機能のない小さな孔に、怒張をねじ入れるには無理があった。治にも、逸る気持ちはあるのだが、体の方がついていけていない。
「まだ……無理だよ」
「流石に早かね……?」
 仲井の呟きを聞きながら、治は思い出したことがあった。
「あ! ちょ、ちょっと待って」
「何たい、今更無しっちゅうのは無したい」
 違うよ、と治は仲井の下から這い出そうとした。しかし逃げ出されることを恐れたのか、仲井は反射的に治の腕を掴む。治はムッとして言った。
「じゃ、お前が取ってよ。棚の中に入ってるから」
「何たい」
「ワセリン」
「ワセリンって、それ、確か」
「そうだよ、お前が忘れてったんだろ」
「ああ……」
 仲井は傷を庇いながらゆっくり立ち上がった。茶箪笥の引き戸を開けると、見覚えのある軟膏がある。片手で取り出し、蓋を開けた。
「ん? 随分、減ってなかか?」
「う、うるさいな、いいだろ、少し位!」
「手荒れでもしたんか」
 首を傾げながら、仲井は油薬を手に取った。治は頬を染めながら、先を促す。
「じゃ、続き。布団敷こうか」
「あ、ああ」
 臆するように、仲井は応えた。



続く……
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