◆男性同士の恋愛(エロ含む)などを扱っております。
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下ネタ(としかいいようのないモノ)あり・軽め
ちなみに前回はこちら 何ヶ月振りすぎる
練習1
今のところ池涯サギっぽい
完結する気配なし
□■□■
「いや……ちょ、ちょっと待ってください」
「どうした」
「オレ、自分でやりますからっ」
「自分で?」
「え、はい……だって」
涯は反論する。自分の身を守る――最小限に被害を食い止める――ためとはいえ、いくらなんでも、池田に尻を弄ぐられるというには抵抗がある。当然だ。
「ククク……まあ、そうだろうな」
池田の方はといえば、こうなるのが当然というように笑う。涯の必死な顔、その表情までも楽しんでいるかのようだった。
「ここには風呂もないしな。――とりあえず、これ置いていくからよ。『何か』あったら、使いな」
「これは?」
渡されたのはプラケースに入った薬のようだった。開けてみると白いクリームが詰まっている。
「ワセリンだよ。油分を補う軟膏だが、そこを解すのにもちょうどいいぜ」
「はあ」
(ほぐす……)
その言葉で、どこかで他人事だったその行為についてあらためて思い至り、涯は赤面してしまった。
(くっ――こんなことで)
自分はその方面に疎いのかもしれないが、池田に子供扱いされるようなことはしたくない。だがそう思えば思うほど、恥ずかしいという感情が抑えられず、涯は耳まで真っ赤になる。
池田は涯の肩をぽんぽんとたたいた。
「ククク……わかったわかった。じゃあ、しっかり『練習』しとけよ?」
「はい……」
優しい口調で言われると、素直に返事をしてしまう。――だが。
一体何をどうすればいいというのか。涯はもう一度混乱した。
□■□■
次の日。
涯は銭湯に来ていた。水道もないアパートに住む彼であり、無論風呂など毎日利用出来るものではない。それでも池田から渡される少ない金をやりくりし、こうやって汗を流せるのは幸せなことだった。
服を脱ごうとした拍子に、薬ケースがポケットから転げ落ちる。拾い上げながら『練習』という言葉を思い出す。というよりは、それまではあえて考えないようにしていたと言ってもいい。
昨日のやりとりのことを考えただけで、なんだか尻がむずむずしてしまう。
(だけどやっぱり、本当に……練習したほうがいいんだろうか)
まだそれほど混んでいる時間帯ではなかった。
涯は薬をポケットに戻し、トイレの個室に入った。
(せっかく風呂に入るわけだし……少しだけ)
そう思い、ズボンとパンツを脱ぐ。それからワセリンを人差し指にとって、便器に腰掛けたまま後ろから自分の尻に塗り込める。軟膏はすぐに涯のの体温に馴染み、穴の周辺はぬるぬるになる。そこまではよかった。
(で……『ほぐす』……のか)
(つづく……かも)
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