◆男性同士の恋愛(エロ含む)などを扱っております。
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――深夜。
仲井のアパートの前にやってくる。今日も明かりがついていない。
(まだ戻ってないのか)
遠くから確認は出来ていたものの、つい近くまで来て、チャイムまで押して確かめてしまう。どこか地方に用があるということで、仲井はここ数日留守だった。
これまでも、仲井がしばらく店に顔を見せないことなど度々あったのだが、年末から正月にかけて、ずっと一緒にいたせいなのか、どうしているのか気になってしょうがなかった。
(つまらないなあ)
軽くため息を付き、自分の家に戻ることにする。昨日も一昨日も、ムダ足を運んだだけだった。――が、今日はそうではなかった。
「――あ」
「ん?」
嗅ぎ慣れた煙草の匂い。家主が帰ってきた。
「仲井ーっ!」
思い切り抱きつく。
「治はん? ど、どしたと?」
びっくりした仲井は治の肩に手をかけた。
「もう、どこ行ってたんだよ! 俺、寂しかったんだぞ」
「どこって……」
いつもよりは大分高レートの勝負。まあ半分は人数合わせのようなものだったのだが、さほど腕の立つ面子ではなかったとのこと。
「駅から遠くて、参ったばい」
「――で?」
仲井は治を見てにやりと笑う。
「勝った」
「そっか、おめでとう」
ほっとした顔を見せる治。そういった麻雀は危険なこともあるということを、当の仲井から聞いたことがあったのだ。
二人は至近距離で目を合わせる。
治はそのまま顔を寄せようとする。しかし、仲井はかろうじて押し止める。
既に深夜を廻っている時刻。それでも往来には人の目もある。口に煙草をやりながら仲井は言った。
「ま、とにかく中、行こうたい」
治はこくんと頷く。
「――で、お土産は?」
「は? お土産って……。そんなヒマあるわけなか」
「なんだよーっ」
甘えるように言う。もちろん、期待はしていなかったのだが――。
仲井が鍵を開け、二人は部屋に入った。
(つづく)
あとがきあります
なんとなく連載っぽくなってしまいましたが。
すみません、ちょっとでかけますので、続き書くの今日明日は無理かも。
1月の週末は、お休みすることが増えるかもしれません。
申し分ない。
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